2012年5月19日土曜日

より良いものをより安く!HOWではなくWHATに力を注ぎましょう!

HOWではなくWHATに力を注ぐ

日本企業はこれまで、いかにして良い商品を
安く作れるかに努力を注いでいた。
とういうのも、作るものは決まっていたからである。
1950~1960年代では、家電や自動車などを、
改良向上してより良くより安く作るのに全力を注ぎ。
1970から1980年代は家庭用VTRなど日本独自の
画期的な製品を数多く生み出したが、
それは、米国で開発された放送用VTRを小型化して安くすれば、
家庭に向けて当然ながら大量に売れると分かっていて、
やはりいかに小型化して低コスト化するかの開発であった。
つまりは、HOWであり日本企業はHOWにおいて
非常に高い成果を上げて大成功してきた。


ところが、1990年代に入って、日本企業はみな低迷を
続けており状況が大きく変わった。
日本の得意なHOWは、もはや通用しなくなった。
HOWの非常に優れた技術をもっていても、
今では国際的な激しい競争に勝てなくなっている場合が多い。
なぜならば、HOWの技術は高度であっても、
学ぶことによって獲得できる性格のもので、
追い上げてくる後発国に移転しやすく、
後発国もいまではなかなかの優れた技術を持ち、
HOWが見えてくれば、
それをもっと安い労働力を活かして競争を挑んでくる。
その後発国のパワーに、技術は強いはずの
日本企業が敗れることが多くなっている。
いかに性能、品質を向上させ、いかにコストを下げていくかの
HOWに努力するのは、もちろんこれからも非常に必要である。
しかし、いまの時代には、
HOWより先にWHATがなければならない。

いったいどのような製品を開発し、生産するのかである。

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