2012年5月18日金曜日

時代は同じものから違うものへ

しかも、多くの企業が
お互いに激しく競争しているので、
各社が次から次へと新製品を出して、
そのペースが非常に速い。
ゆえに技術の進歩とその普及も、
米国や欧州の企業と比べて、
たいへん速い。
こうして、業界各社が
「同じ」製品で競う合うことによって、
日本の製品はすばらしいものになっていった。
各社が同じ製品を指向しても、
好調であった為それが
大きな問題にならなかった。
見込まれる市場の二倍もの
生産が計画されている。
それは明らかな過剰生産であるが、
当時の市場が国内でも海外つまり輸出でも、
予想以上に伸びていて2~3年内で解消された。
過当ともいえる競争が産業と技術の
発展の大きな原動力になった。


ところが1990年代に入って、
状況が大きく変わった。
バブル経済の崩壊で産業は低迷し企業が
厳しい経営不振に陥った。
市場の伸びは止まり、
その厳しい状況の中で各社の争いは
一層はげしくなったが、
争うのは「同じ」ような商品であるから
企業間に明らかな優勝劣敗が生じて
業績の差が大きくなった。
「同じ」では勝てなくなった。
時代が変わり、
製品の性格が大きく変わったのです。
先を走る企業と「同じ」ことをしていては、
しっそうの激烈になった競争に敗れることになる。
もはや横並びの時代ではない。
そこで、日本企業は個々に
「違う」ことをやらなければならない。
それぞれの企業が特長ある製品を創るように
努力しなければならない。
「違う」ことをして大成功した企業があり、
まさしく「同じ」の時代から「違う」
の時代に変わったのである。
いまの時代に歴然と頭角を現すのは、
至極当然である。

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