2012年4月19日木曜日

同じものから違うものへ

産業を大きく発展させてきた、
その大いなる産業発展の中で、
日本企業はみな揃って、
「同じ」ものを作って大成功していた。
日本人はとかく、
他人と同じことをする傾向があり、
企業もそうであり、
他人指向の強いことが、
これまではそれが、
産業における成功要因となっていた。


ところが米国では事情が違っていた。
米国人は、日本人と違って、
他には追従せず、
それぞれが「違う」
ことをやろうとする性向があり、
それは基本的には良いことなのだが、
このとき「同じ」に進んだ
日本の勝利だった。

各社が同じ製品を指向するので、
各社の技術が一つに結集することになる。
他社がどのような新製品を
出してくるか目を皿にして見ていて、
新しい技術が取り込まれていると、
ただちに後を追って同様な新製品を出す。
お互いに、他社が開発したものを
自社製品に取り込むのであるから、
技術が一つに結集するのである。