縦ではなく横の連携
企業間の深い関係は、もちろんこれからも必要である。
しかしその関係は、
これからは大きく変えていかなければならない。
これまでの系列関係は、
縦の関係でそれはいわば主従関係であった。
だか、これからは縦ではなく、横の関係が必要であり、
主従ではなく対等の関係である。
考えてみれば、これまでの系列関係は、
HOWのためのものであった。
しかしこれからは、HOWよりWHATが重要であるから、
日本の企業としては、
いったい何を作るかこそが最大の課題で、
多くの企業が力を合わせていく必要があり、
業種を超えての協力が不可欠になります。
この横の連携は、多様に進められる。
まずは多くの企業による共同開発があり、
それぞれの得意とする技術持ち寄って開発を行うのです。
日本がこれから国際競争力をもちうる高度な機器・システムには、
多種の分野の技術で構成される総合力が必要になります。
高度な加工や組み立てを得意とする企業はどこでもあるはずであり、
生産は我が社に任せておけという企業が各地にあってこそ、
中小企業、ベンチャー企業がWHATをめざして
有望な新技術を探して実用化していく可能性が広がる。
その生産を受託する場合にも、一社だけではなく、
いくつかの企業の連携によって可能になる場合があります。
この横の連携を地域において実現していくのが、
経済産業省が実施していた、「産業クレスター計画」でます。
横の連携は、企業がこれから性向を求めていく有望な手段となっていきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿